【機能強化】AIプライベートに「AI判断・生成レイヤー」を追加 ― 読み取り・聞き取りの先の判断・生成まで自動化

弊社のプライベートAI活用サービス「AIプライベート」シリーズ(PRiV-AI|AI-OCRプライベート/AI-Voiceプライベート)を機能強化しました。

これまでも、読み取り・聞き取りから内容の成形、基幹システムへの登録まで、定型的な処理は自動化してきました。今回はさらに、「型どおりに進まない“例外”の処理」を大きく前進させます。新たに実装した「AI判断・生成レイヤー」が、例外の一次判断を行って取り得る選択肢を提示し、人は方向性を選ぶだけで処理を進められます。これらの処理はすべてお客様専用のAzure環境の中で完結し、データを社外に出しません。

株式会社ロクシアシステムズは、福岡と東京を拠点に、全国のお客様へクラウド導入支援(Azure・Microsoft 365)とAI活用・DX支援を提供しているIT企業です。

背景 ― お客様の声と、Azureのモデル強化

今回の機能強化には、2つの背景があります。

① プロトタイプをご利用いただいたお客様からの声

いちばんのきっかけは、実際にプロトタイプをお使いいただいたお客様からのご要望でした。プロトタイプの段階でも、定型的な読み取り・聞き取りから内容の成形・登録までは、ある程度自動化できていました。それでも残っていたのが、“型どおりに進まない例外”への対応です。想定外の入力、前提やルールが整理しきれていないケース、読み取り・聞き取りの精度が十分でないケース——こうした場面では、結局人が一つひとつ判断する必要がありました。「この例外処理をもっと効率化してほしい」という現場の声が、今回の機能強化の出発点です。

② Azure(Microsoft Foundry)側のモデル強化も追い風に

あわせて、Azureで利用できるAIモデルの強化も後押しになりました。2026年にはAnthropicのClaudeがMicrosoft Foundryに加わるなど選択肢が広がり、用途に応じて最適なモデルを選べる「マルチモデル」に。お客様からご要望いただいた“判断・生成”を、より高い精度で実現できる条件が整いました。※モデルによって稼働するデータリージョンは異なるため、国内リージョンでの完結が必要な場合は Japan East で稼働するモデルを採用します。

今回の強化ポイント

3つの強化

  • ① 例外処理を助ける「AI判断・生成レイヤー」の追加(目・耳 → 脳)
    型どおりに進まない例外について、AIが一次判断を行い、取り得る方向性を検討して複数の選択肢を提示。人は提示された選択肢から方向性を選ぶだけで、例外対応の手間を大きく減らせます。
  • ② マルチモデル対応(データ所在の要件を最優先)
    用途に応じて最適なモデルを選択。国内リージョンでの完結が必要な場合は Japan East で稼働する Azure OpenAI(GPT系/現行 GPT-5.5)を中心に採用します。Claude は現在、米国データリージョンでの提供のため、データ所在の要件が許すお客様に選択的にご提供し、日本リージョン提供開始後に国内でも選択可能とする予定です。
  • ③ 信頼性の作り込み
    AIの出力を「信じる」のではなく「検証してから通す」設計。ルール・基幹マスタとの照合や、人による最終承認(レビューゲート)を組み込み、AIの誤り(ハルシネーション)を抑えます。

サービス別の強化

AI-OCRプライベート(帳票入力)

帳票の読み取りから登録までは従来から自動化していますが、読み取り精度が低いケースや想定外の様式などの例外では、AIが桁・日付の矛盾や「合計と内訳の不一致」を検知し、考えられる修正候補を提示。担当者は正しい候補を選ぶだけで処理を進められます。

AI-Voiceプライベート(電話受注)

通話の文字起こしから登録までは自動化済みですが、「言い直し」「曖昧な言い回し」といった例外では、AIが意図を汲んで複数の解釈候補を提示。担当者はどれが正しいかを選ぶだけで受注内容を確定できます。要約を読み上げて確認する運用(復唱確認)にも対応します。

変わらない価値 ― データ主権

機能を強化しても、AIプライベートの核となる考え方は変わりません。国内リージョンでの完結が必要な場合は、Japan East で稼働するモデルを用い、判断・生成を含む処理をお客様専用のAzure環境の中で完結させます。業務データを社外の汎用AIサービスへ送らず、汎用モデルの学習にも使われない設定・契約を前提とします。

詳しくは

機能強化の仕組み(マルチモデルの考え方、AIの誤りを抑える設計など)は、技術コラム「Azure内で利用可能なAIモデルの進化|弊社が活用するプライベートなAI実装」で詳しく解説しています。導入のご相談・無料PoC(試用)のご希望は、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。

まずは無料トライアルで、効果をご確認ください

「AIプライベート」は短期・低コストで試せます。帳票入力(AI-OCR)や電話受注(AI-Voice)の自動化、Azure/Microsoft 365・DXのご相談まで、お気軽にどうぞ。